良品 丈夫でシンプル

                    

 「いいおもちゃって、何でしょう?」今まで、いろんな専門家やおもちゃ作家に尋ねてきました。
答えを私なりにまとめてみるとー。

一つは、丈夫で、壊れても直せるおもちゃ。
例えば「ノックアウトボール」というおもちゃがあります。
木のハンマーで木製の玉をたたき落とすと、前面の穴から転がり出てきます。
子どもは面白がって、繰り返し遊びます。
幼児は目がけた球にハンマーがうまく当たりません。
手加減して遊ぶこともできず、「ガン、ガン」と別の場所を何度も思い切りたたきます。
それに耐え得る丈夫さが必要なのです。

ハイテクおもちゃは家庭では直せず、動かなくなると、
専門店に持って行かなければならない場合が多くあります。
木のおもちゃは木工ボンド一つで直せたり、部品をなくしてもホームセンターで売っている木切れで代用したりできます。

二つ目は、デザインの美しいおもちゃです。
スイス・ネフ社のおもちゃは、配色の美しさと精度の高さで世界中の親子から愛されています。
同社は各国のデザイナーと契約し、新しいおもちゃを生み出しています。

最後に、遊び方が一種類でなく、何種類もあるおもちゃ。
シンプルであればあるほど、いろんな遊び方が思いつきます。
いい例が、積み木です。
「これは新幹線でね、これが駅」と、お話も次々に出てきます。

「壊れたら新品を買った方が安い」といった使い捨ての文化がはびこる今の時代。
いいおもちゃを探すのは、至難の業かもしれません。
しかし、物のあふれている時代だからこそ、遊びを通し、物を大切にする心をはぐくみたいものです。

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